コンセプト - はなやぐ心
私自身乳がんを経験し、右全摘手術を経てホルモン治療を始めてから1年になろうとしています。ほんのささいな体の変化に一喜一憂し、心身ともに疲れてしまうこともあります。手術が終わっても治療は続き、日常生活も続きます。
術後、半年過ぎたあたりから、傷の痛みも少しずつではありますが、和らいできました。
実用面だけを考えて着けていた下着も、そろそろ変え時。もっと気持ちが華やぐような下着が欲しいなと思い、探してみました。
術後の私には選択肢が少なく、思ったようなものが見つけられませんでした。毎日、身に着ける下着です。術後でも、もっとお洒落な下着が欲しいと感じた私のような方が、他にもいらっしゃるかも知れない。
術後の肌は、ナイーブになっています。そんなデリケートな肌に寄り添い、心がパッと華やぐような下着を着たいという思いから、カップ付きキャミソールをデザインしてみました。
まだ始めたばかりで、全ての思いを満たせてはいませんが、これから先、皆様の想いに寄り添い、皆様と一緒に、より良い下着を作っていけたら、そう願っております。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
- 河野 久美子